このカレッジには4つのキャンパスがあり、学生数は約13,000人である。教職員は総勢650人で、そのうち教育職員は約200人である。運営費の内80%を国から援助を受けている。カレッジ全体では13%がFull-time、87%の学生がPart-timeである。Full-timeとは、1週間に3日・15時間以上学習するコース、また、Part-timeとは、イブニングコース、DAYコース、土曜コース等の形態がある。我々は、その内のTowerRoadCampusを訪問した。この学校は、ロンドン南東部のグリニッジ近郊の港湾地区(Docklands)に立地する。テムズ川の下流地域で、大英帝国時代は海外貿易の拠点があった地域である。本部キャンパスからは、テムズ川下流のドックランドが俯瞰できる。1907年に理工系の専門学校としテームズ川再開発に伴って設立された歴史のあるキャンパスで、ロンドンの中心部から30分程度の都会型「継続教育カレッジ」である。このカレッジに設置されているコースは
・Leisure and Tourism ・Business and Finance ・Office Administration And Secretarial
・Date Processing and Information ・Early years Care And Education ・Floristry
・Hairdressing ・Beauty Therapy などである。
16歳で85%、17歳では54%の若者がこの地域に残るがスキルを持った人は多くない。
教員は12〜13人の講座を受け持ち、1週間あたり平均23.5時間の持ち時間である。
ただ、教員の平均年収は£26,000と、日本よりはるかに少ない。
FullTimeの学生は、在学中に3週間の企業研修(インターンシップ)をうけ、また、Part
Timeの学生は週4日間学習し、他は仕事に行く。
イギリスは、女性の仕事としてChildCareに力を入れており、幼稚園教員、保育士を目指す学生も多い。また、HealthCareは、医学的な学習ではなく、Careに力を入れて学習させている。
当日は、校長より学校概要を説明してもらい、コンピュータ(本校のコンピュータに比べて少し古い)やマニキュアの学習風景を見学させていただいた。



授業は終わっていたが、フラワーデザインの講座も行われていた。
フラワーデザイン用花卉の冷蔵貯蔵庫